2022年7月1日付公明新聞より転載
公明党の国重徹衆院議員はこのほど、大阪市の淀川で行われている淀川大堰の閘門整備の現場を視察した。加治木一彦府議、佐々木哲夫、今田信行の両市議が同行した。
淀川大堰は、大阪湾に注ぐ淀川の河口から10キロ上流にある。淀川大堰の上下流では、最大2メートルほどの水位差が生じており、現在は船の往来ができない状態となっている。
この状況を解消するため、国土交通省近畿地方整備局は昨年度から、水位差のある水面を調整することで船の往来を促す閘門の整備を開始。これにより、淀川上流と下流の運航が可能になるという。
閘門が完成すれば、大阪湾から京都方面まで淀川を船で往来できる可能性が広がるため、災害時の緊急物資や河川工事で用いる土砂・資材の運搬、観光事業への活用が期待される。
近畿地方整備局淀川河川事務所の波多野真樹事務所長は、大阪・関西万博の会場である夢洲までの航路として活用することも視野に、「万博が開かれる2025年までに完成をめざしたい」と話していた。
視察後、国重氏は「早期完成をめざし、予算の確保に尽力していきたい」と述べた。