【国重とおる手記】
日本とコロンビアの修好110周年を記念して、
昨年12月に日本政府などがロスアンデス大学内に開設した「日本センター」を訪問。
カロリン国際部長にセンターをご案内頂いた後、活気みなぎる学生の皆さんと懇談。
日本語も上手です。
日本とコロンビアの一般市民の相互認識や理解はまだ十分ではなく、
政治・経済面で緊密化したとしても、限定的なものになりかねません。
「サッカーや麻薬、テロなどだけじゃなくて、
多面的なコロンビアの魅力を日本人に知って欲しい」
と日本から留学している女子学生も話していました。
たしかに、私がコロンビアに行く前日にボゴタで爆弾テロ事件があり、
このようなことで、なんとなく危ないイメージをもつ方もいるかもしれません。
しかし、52年間続いた内戦が2016年に終結し、コロンビアの治安は相当よくなっています。
だからこそ、私もテロが発生した翌日にボゴタ入りし、
政府要人らと会談することができました。
カリブ海、太平洋双方に海外線を持つ南米唯一の国で、
アンデス山脈やアマゾンのジャングル、古代遺跡もあります。
黄金の国、花の国、コーヒーの国、音楽の国、女性が輝く国(閣僚の半分が女性)です。
母の日に贈られるカーネーションの多くはコロンビア産で、
地球の裏側から日本にきています。
日本で出回っているカーネーションの6割が輸入品で、その6割以上がコロンビア産です。
また、コロンビアの現政権の閣僚で、日本と縁の深い人たちもいます。
例えば、コロンビアの外務大臣は上智大学の修士卒。商工大臣の祖父は駐日大使。
農業大臣はコーヒー生産者協会の元東京事務所長などです。
様々な情報発信を恒常的に行なっていくとともに、
民間交流、とりわけ青少年交流が大事だと感じます。