守口市の夜間中学校を訪問しました。
(国重とおるフェイスブックより)
守口夜間中学校を訪問。
戦争や家庭の事情で学校へ行けなかった人たち、様々な国籍の方たちがいました。
学ぶ喜びが溢れていました。
学の光が輝いていました。
アジアの平和の縮図がそこにありました。
それぞれの体験を聞いて涙がこぼれました。
教育の原点を見た思いです。
夜間中学の淵源―それは、1947年に始まった大阪市生野第2中学校の「夕間学級」です。
生活の糧を得るために昼間に働かざるを得ない子どもが多くいた戦後の混乱期、
こうした子どもたちの学びの場としてスタートしました。
ちなみに、この生野は私が育った町です。
その後、夜間中学はピーク時に全国で87校まで増えたものの、地方財政の悪化等を背景に減少。
大阪に夜間中学が1校もない、そんな時期もありました。
この危機的状況に「夜間中学は絶対に必要だ!」と熱く訴え、奔走した人たちがいました。
現在、夜間中学は全国に31校(8都府県)、うち府内に11校。残り39道県には1校もありません。
夜間中学には「日本国籍をもっていない人」が約8割います。
日本語を基礎から教える必要性が高いにもかかわらず、
それに対応する教職員の体制、研修等の支援が立ち遅れています。
不登校で「実質的」には義務教育を修了していなくても、
学校側がその生徒の将来を考えて、「形式的」に卒業証書を授与することがあります。
その場合、その生徒から夜間中学校に入学したいとの問い合わせがあっても、
入学を断らざるを得ないのが現状です。
中学校の卒業証書があると夜間中学に入学できない仕組みになっているからです。
このことで教職員の方々は心を痛めていました。
「文字が読めない」人に夜間中学の存在を知ってもらうのも容易なことではありません。
ビラやHPなど一般の広報では届きません。
駅頭や街頭で、ビラを配るだけでなく、「声を張り上げて」道行く人に宣伝されているそうです。
思いがなければできないことです。
実際には「口コミ」で知る方が多いとのことでした。
教職員、生徒の皆さんとの懇談、体験発表、授業の見学等を通し、
学ぶということが、人間の尊厳にとっていかに大事なものなのか、教えて頂きました。
学びたい人が学べる真の「教育立国」へ!
状況を打開し、課題を乗り越えるため、汗をかきます。