【国重とおる手記】
厳しいセキュリティチェックを経て、
コロンビアの大統領府で、ムニョス大統領府高等審議官(デジタル変革担当)と会談。
昨年8月にドゥケ大統領(42)の下、新たな政権が発足。
若き大統領は「デジタル変革」を高く掲げています。
そこで、各経済セクターのデジタル化に必要な政策のアドバイスを行うため、
新たに設置されたのが大統領直属のムニョス高等審議官のポストです。
各省の所管分野に横断的にかかわるもので、非常に重要な役割を担っています。
総務省が現在取り組んでいる、
農業IOTや遠隔医療をはじめとするICTプロジェクトも紹介し、
同席したカストロ情報技術・通信副大臣との間で、
「ICTを活用した社会課題の解決に向けた協力に関する共同声明」に署名しました。
ムニョス高等審議官は、会談後、メディアの取材に
「この会談によって、
日本が有する技術、知識、人材育成のノウハウを活用することによって、
ICTインフラシステムを積極的に開発し、
コロンビアが抱える様々な社会問題を解決するための取組みを開始することとなった」
旨述べています。
南米出張での政府要人とのハイレベル会談は、これで最後となりましたが、
通り一遍の会談に終わらせず、押さえるべきところは押さえながらも、
雰囲気をどう柔らかにするか。話をどう弾ませるか。人間味を出してどう心を通いあわせるか。
常に意識し、会談に臨んできました。人間力も磨いていきます。