活動報告

なんで大阪だけ、介護保険料がこんな高いのか (大阪5区 東淀川区 淀川区 西淀川区 此花区)

「なんで大阪だけ、介護保険料がこんな高いのか!」。高齢者の不満と不信が渦巻いている。
 市区町村ごとに3年に1度改定される「介護保険料」。今年発表された第9期(2024年度~26年度)の介護保険料改定では、大阪市の介護保険料が全国一高いことがNHKなど主要ニュース報道で取り上げられ、話題となった。
 どれほど高いのか。今期、大阪市の介護保険料基準額は月額9249円に。前期の第8期(21年度~23年度)の8094円から1155円もアップ。率にして14・3%引き上げとなった。全国の平均月額6225円よりも3000円以上も高く、年額10万円を超える。要介護2で訪問介護を受ける高齢者は「高いけれど、生きていくには利用せざるを得ない」と歯を食いしばる。
 大阪市が、なぜこれほど高いのか。
 介護保険制度が導入された00年度の時点では、大阪市の保険料は3381円だった。しかし、その後の高齢化の進展に伴い、介護サービスの利用者数が増加。24年3月末時点の大阪市統計資料によると、同市の要介護認定率は全国平均を大きく上回る27・9%。健康寿命も男女ともに全国平均を下回っている。
 維新が大阪府・市の首長を担い、議会でも第1党、過半数を占めるようになって十数年。この間、「身を切る改革」のパフォーマンスを優先し、健康寿命を延伸させる地道な取り組みには後ろ向きな行政が続いたと言われる。
 そこに加え、今回の「高齢者の医療費窓口負担を3割に」という維新の衆院選公約の発表。その衝撃に、大阪では、「年寄りにとことん冷たい政党だ。許せない」との怒りが急速に広がっている。(鷲)

 
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