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かがやきトーク2012

個性生かし元気な国に

関西大学大学院教授 宮本勝浩氏

党青年局次長 国重とおる氏

 長引くデフレ、歴史的な円高、そして急速に進む少子高齢化――。日本を覆う暗雲を打ち払い、元気な国、安心の街をつくるためにはどうすればいいのか。テレビでも活躍する経済学者・宮本勝浩関西大学大学院教授と、公明党青年局次長で弁護士の国重とおる氏が熱く語り合いました。

(公明新聞 2012年3月9日付より転載)


『「食」キーワードに大阪観光を活性化』

 

国重とおる

青年局次長

 私はこれまで弁護士として、「徹底した現場主義」を信条としてきました。政治を志す今も、まったく変わりません。毎日、大阪を駆け回り、暮らしの現場、地域の最前線で住民から生の声をお聞きしています。その中で、中小企業の活性化、若者の雇用の安定、高齢者の社会参加などが特に重要と感じています。
宮本勝浩教授  市民の声を聞くことは非常に大切ですね。私は経済や経営は、「自分はこう考える」とか「こんな品物を売りたい」ではなく、消費者の側、享受する側の意見を聞くことが基本だと思っています。政治も同じで、住民の声をもとに政策をつくり、実施することが大事です。

国重

国重  宮本教授は関西経済を洞察され、「阪神優勝の経済効果」をはじめ注目の研究を相次いで発表されています。テレビ出演でもご活躍中です。まず、雇用の拡大、関西経済の活性化策について、考えをお聞かせください。
宮本  雇用は非常に大事です。単に収入を得るだけではなく、安定した仕事があることは人生に充実感、安心感を与えます。今後の大阪、関西の雇用や成長を支えていくのは環境産業と情報産業だとよく言われます。もう一つ、私は「食」を含めた大阪の観光産業に期待しています。
国重  大阪といえば「食いだおれ」。私も賛同します。商店街を回っていても、独自色を出そうと工夫しているところには、元気、活力を感じます。その地域ならではの付加価値、“らしさ”を発揮していくことが必要です。

宮本

宮本  大阪に「食」の大学をつくったらいいのではないかと以前から考えていました。単に料理だけではなく、外国語、経理、コンピューターも扱える、トータルに食産業のマネジメントを担う人材を育てる大学です。こうした人材を大阪に集め、そして全国へ送り出すことが大阪の大きな力になると思います。また、国際機関の誘致も望みます。それが雇用の拡大にもつながるでしょう。
国重  物事をトータルで考えることは重要ですね。私も企業再生の法律相談を受けた際に感じていました。技術、商品、営業など経営戦略をトータルでバックアップする機関、仕組みが必要だと思います。大阪経済は中小企業に支えられており、雇用の拡大には、その受け皿となる中小企業の支援強化が急がれます。
宮本  今は消費者のニーズが変化する時代です。私が結婚し、子どもができた当時は、おむつは布でした。紙おむつは後から出てきました。今では、紙おむつ業界の一番のお客は、赤ちゃんではなく高齢者です。赤ちゃん用につくったけれど、お年寄り向けのマーケットも開拓されたわけです。化粧品もそうです。かつては化粧といえば女性でした。今は男子学生が一生懸命に化粧する姿をよく見ます。大企業よりも中小企業の方が変化に身軽に対応できます。中小企業がチャンスを生かしやすい時代です。だからこそ、新しいものを創り出そうとする意欲が大事です。
国重  日本を覆う閉塞感を打ち破らなければなりません。こんな時だからこそプラス思考で進みたいですね。高齢化についても、前向きにとらえたいと思います。今、高齢者と呼ぶのが失礼なくらい、高齢の方は元気です。高齢の方が生き生きしていれば、街の雰囲気も変わります。

『定年後も能力発揮できる仕組み必要』

宮本  元気で仕事をしたいと思う高齢の方々に仕事の機会を与えるのは大切です。若い人の雇用を奪うのではなく、これまでの経験を生かし、給料は多少減っても65歳や70歳でも働けるシステムが求められます。また、人は「必要とされている」「社会に貢献している」と感じると元気になり、若々しくなります。
国重  昨年、厚生労働省が行った緊急人材育成支援事業で職業訓練の講師を務めた時、定年退職された方の多くがボランティア活動をしたいと言われていました。このような方々のパワーを引き出したいと思いました。労働人口は今後減っていきます。自発能動で働きたい、社会貢献したいという高齢者の力を生かす仕組み、バックアップするシステムが必要ですね。社会貢献に報いるため、例えばボランティアポイント制度などにしっかり取り組みたいと思っています。
宮本  先日、大阪マラソンの経済波及効果を検証しました。その際、運営ボランティアの人たちに交通費が出ていると思いきや、一銭も出していないとのこと。食費も全部自腹です。それでも大阪マラソンの成功に生きがいを感じ、約8000人ものボランティアが集いました。こうした力をさらに活用していくべきですね。

『職業訓練充実させ若年層の就労支援』

国重  日本の人口構成で多いのが、団塊世代とその子ども、30代の半ばから後半の団塊ジュニア世代です。私もその世代です。この世代が元気になり、力をつけていかなければ日本全体が元気になりません。しかし、若者の雇用環境は厳しく、非正規社員が多い。収入が少なくて結婚に踏み切れず、少子化の一因ともなっています。若者を元気にするためにも、きめ細かな職業訓練を充実させ、雇用の受け皿である中小企業を活性化させたいと決意しています。
宮本  確かに雇用状況が厳しいです。しかし、自信を持って前向きに取り組むことが大切です。だれにでも才能、長所があります。それを引き出すのは、本人の努力と同時に、周囲が認めてあげることです。一人一人の長所を伸ばす教育、認め合う社会をつくることが大事です。
国重  同感です。孤立した社会から支え合う社会へ、個性を認め合い引き上げる社会へと変えていきたいと思います。私は弁護士として、児童虐待、少年事件など、子どもの権利にかかわってきました。児童虐待には、さまざまな要因が複雑にからんでいます。貧困もその一つです。中小企業の活性化、雇用の安定も、それ自体が子どもを守ることにもつながるはずです。子ども、女性、青年、高齢者、障がいのある方、だれもが生き生き暮らせる社会をめざし、青年らしく全力で頑張っていきます。

宮本勝浩(みやもと・かつひろ)

関西大学大学院会計研究科教授。経済学博士。専門分野は国際経済学、理論経済学、関西経済論、スポーツ経済学。大阪府立大学副学長などを歴任する一方、テレビ番組のコメンテーターとしても活躍。著書に「移行経済の理論」など多数。67歳。


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